【怖くないよ詐欺】の
実態を緊急現地リポート
不安がる我が子に近寄り、
「怖くないよ」と…
ヴィーナス
GP
2022年7月の登場以来、絶大な人気を誇る絶叫系コースター「ヴィーナスGP」。コースターの神様と呼ばれるアントン・シュワルツコフが設計し、最高部40m、最大G5.2に及ぶ、まさに「恐怖」のコースターである。日本全国の怖さ知らずの猛者たちが集う、この姫セン自慢のコースターに、今、子どもたちから疑念の目が向けられているというのだ。
皆さんは「ヴィーナスGP怖くないよ詐欺」という言葉を耳にしたことはないだろうか。絶叫系アトラクションにお並びの際、最初は強がっていても、直前になって緊張感からか怖気付いた経験は、誰もが一度はおありだろう。それが搭乗条件である身長120cmを越えたばかりのお子さんなら尚のことである。そんないたいけな子どもたちに、「大丈夫だって!」「ほら、みんな笑ってる!」「楽しみだね!」「全然怖くないよ」 「あっという間に終わっちゃうよ」などと矢継ぎ早にポジティブなセリフを連発し、挙げ句にあろうことか「降りたらあとでアイスでも食べようか」などと好物までチラつかせ半ば強引に子どもたちを搭乗させる親御さんが後を立たないというから驚きだ。
実際に「怖くないよ詐欺」の被害にあった子どもに話を伺うことができた。
ヒメシュンホーです。その時の様子をお聞かせください。
「怖かったの!ヴィーナスGPも、必死なパパも!」
お察しします。で、実際に乗ってみたら意外と?
「怖かったのぉぉぉぉー!」
ただ、次の日学校で、わたしヴィーナスGP乗ったんだー全然余裕だったーって言ったら、みんなにすげーって言われてちょっとしたヒーローになった、と嬉しそうに話してくれたことに、我々は救いを感じたのだった。